文系学生が独学1ヶ月で統計検定2級に合格した勉強法

近年、「統計改革」が進められ、
企業においても統計分析に長けた人材の確保が
急務となっています。

統計検定は大学教養レベルの統計知識の習熟度と
活用のための理解度を測定する検定です。

統計検定2級レベルを取得することは
データ分析人材になるための一歩と言えます。

統計検定2級の試験内容

統計検定級では、4〜5肢選択問題で35問程度出題されます。
試験時間は90分で、電卓の持ち込みが認められています。
合格ラインは100点満点で60点以上です。

統計検定2級では、
3級や4級の内容に加えて、以下の内容を含みます。
※3級は高校数学Ⅰ「データの分析」レベルに相当します。

統計検定2級の出題内容
  • 1変数データ(中心傾向の指標、散らばりの指標、中心と散らばりの活用、時系列データの処理)
  • 2変数以上のデータ(散布図と相関、カテゴリカルデータの解析、単回帰と予測)
  • 推測のためのデータ収集法(観察研究と実験研究、各種の標本調査法、フィッシャーの3原則)
  • 確率(統計的推測の基礎となる確率、ベイズの定理)
  • 確率分布(各種の確率分布とその平均・分散)
  • 標本分布(標本平均・標本比率の分布、二項分布の正規近似、t分布・カイ二乗分布、F分布)
  • 推定(推定量の一致性・不偏性、区間推定、母平均・母比率・母分散の区間推定)
  • 仮説検定(p値、2種類の過誤、母平均・母比率・母分散の検定[1標本、2標本])
  • カイ二乗検定(適合度検定、独立性の検定)
  • 線形モデル(回帰分析、実験計画)

    (参考:統計検定2級|試験内容

2級のメインは「推定」と「仮説検定」です。
この2つの理解が合格へと直結します。

お仕事で時間の確保が困難な社会人の方や
とりあえず資格を取りたい学生の方は
「推定」と「仮設検定」を重点的に勉強しましょう。

統計検定2級の試験方式

統計検定は2021年より1級以外の紙媒体試験を廃止し、
CBT方式へと移行しました。
CBT方式とは、コンピュータ上で試験を受ける方式です。
※ CBT:Computer Based Testing

CBT方式のメリットは、
好きな日時に受験可能であり、
試験結果が即座に判明することです。
※合格証書は後日届きます。

文系学生が独学1ヶ月で合格した方法

私が活用した媒体の一覧です。

活用したもの

①参考書
②過去問(最新&古いもの)
③統計WEB
④YouTube

以下が、私の勉強前のスペックです。

私のスペック

高校時代に数学Ⅲを履修済み
大学教養の微分積分の知識あり
大学教養の線形代数の知識なし

参考書について

ここからは高校数学Ⅰ「データの分析」の
知識がある前提で話を進めるので、
前提知識がない方は3級からの受験をお勧めします。

統計検定2級は、以下の分野に大別されます。

統計検定2級の分野

・1変数・2変数記述統計
・データ収集・確率・分布
・推定・検定・線形モデル

統計検定2級において、
確率の計算と推定・検定に多くの時間を費やすことが
合格への最短ルートです。

しかし、メインとなる推定・検定は参考書の後半に
構成されています。

「まずは全体像を知る!」ことを念頭に
1週間で統計学の参考書を読んでしまいましょう。

全体像を知ることにより、後の学習効率が高まります。
深い理解を求めることではなく「最速で1周」しましょう。

期待値と分散の計算

全体像を把握した後は、期待値と分散の計算を
確実にできるようになるまで練習しましょう。

どちらも公式がありますが、頻出なのは「変数変換」した際の
期待値と分散の計算です。

ここでの計算には高校数学Ⅲレベルの微積が必要なので、
未習得の方はここで数学の勉強もすると良いです。

統計と数学は密接な関係にありますが、
必要になったときに、必要な数学を勉強していく
ことが効率的だと考えます。

推定と検定

実は、2級レベルの推定・検定は公式の暗記で
問題を解くことが可能です。

数式にアレルギーがある方は、最初に公式を
覚えてしまいましょう。

信頼区間、第1種の過誤、第2種の過誤、p値など、
統計の世界ではよく聞く用語を中心に勉強を進めましょう。

また、この分野はYouTubeでも多くの動画がありますので
そちらの視聴も推奨します。

とけたろうチャンネルさんの動画は非常に分かりやすく、
文系出身者にも配慮されているのでオススメです!

おすすめ動画:【中学数学からはじめる統計検定2級講座】, とけたろうチャンネル

統計検定2級では、ツールによる分析の出力結果を
読み取る問題もあるので、過去問で演習しておきましょう。

これは、参考書にはあまり書かれていないので
注意してください。

おすすめの参考書

私がオススメする参考書は、
公式が推薦する2級対応の参考書です。

実は、一般的に有名な参考書では、
2級の範囲に漏れが生じてしまいます。

ローレンツ曲線やジニ係数などの統計検定2級特有の
問題に対応することもできます。

おすすめ参考書:統計学|久保川達也, 国友直人
有名な参考書1:統計学入門|東京大学出版 ※初心者向きではない

過去問について(極秘情報あり)

次に過去問についてです。
過去問を購入する際は最新版と少し古めのものを
購入することを推奨します。

CBT方式は過去の試験の問題を大量にプールし
そこからランダムに出題されます。

これは項目反応理論(IRT)に基づく方法のため、
過去の試験問題の難易度が既に判明しているものを
出題せざるを得ないからです。
※公式にはIRTを利用していると発表されていません。

IRTの実用的な観点から直近の試験問題を
すぐにCBTに活用するのは困難です。

つまり、近年の出題傾向と異なる問題が出題される
ということです。

私は2020年に受験しましたが、
2011〜2013年の過去問を活用しました。

見事に本番でも類似問題が出題されたので
少し古めの過去問を活用しましょう。

統計検定過去問:統計検定2級公式問題集 2011年〜2013年

統計検定2級の対策は、
基本的には参考書と過去問で完結します。

しかし、「統計」を根本から理解することは難しく、
勉強途中で「疑問点」が出てくるはずです。

そこで、活用して欲しいのが「統計WEB」です。

統計WEBは統計検定2級に完全に対応しており、
「概要解説+練習問題」をWEB上で行うことができます。

統計検定2級受験者の必須ツールとなっているので
ぜひご活用ください。

先ほど、ご紹介したYouTubeチャンネルと組み合わせても
高い学習効果が期待できます。

ぜひ頑張って合格を勝ち取ってください!

 

 

 

 

 

 

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